2012年3月10日土曜日

トマト種まきの備忘録

トマトの種を特に何も考えずに播いたらなかなか芽が出ず、
悶々としたので、反省をこめてまとめておきます。
まあ、加温が適当だったてのが原因なんですけども。


【発芽温度】

20℃~32℃

結構高温です。30℃弱あたりで保温するのがよいようです。
吸水後、低温に落ちてもすぐには失活しないけど、高温すぎると失活するので要注意。

以下種袋による発芽適温情報です。

・千果(ミニトマト)
  昼間28℃、夜間20~22℃ 発芽日数4~6日

・エイミーズ・シュガー・ジェム(ミニトマト)
  24~32℃

・チェロキー・チョコレート(大玉トマト)
  24~32℃

・トマト・ショコラ(大玉トマト)
  25~30℃


・・・増えてるし。
      コストルートさん待ちで手を出してしまいました。


「播きどき2月~3月」、って種袋に書いてあるからって
何も考えずに播いちゃいかんってことですな。

千果の場合は、発芽日数は長くなるけど、15℃を超えていれば一応育つ、
というのは検証ずみ(というか経験済み)です。
先日理屈をこねた積算温度のモデルだと最低8℃です。
10℃で保たれるとすると30日以上かかる計算ですが(笑)
30℃だと3日の計算です。


【発根・発芽までの育て方】

種から根が出てくるのが発根、土から芽が出てくるのが発芽だそうです。
諸先輩方の方法を参考にしつついろいろ試してみたのですが、
以下の手順をたどるのがやりやすい気がします。

① 発根まで

    1. ペーパータオルなどを湿らせて、そこに種を播く。
    2. 小さな容器に入れて30℃弱で保温する。
     3. 乾かないように適宜給水する。

   小さいスペースで、高温を保つってのがミソです。
   夜間と昼間で温度をゆさぶると発芽しやすいとの説明もよく見かけます。
   千果の種袋は明らかにゆさぶれってことですよねえ。

   トマトショコラはまったくゆさぶらずでしたが比較的すぐに発根しました。


② 発根したら

     1. 種まき土を入れたセルトレーの土の上におき、薄く覆土する。
     2. 20~30℃で保温する。
         根が出たら、ある程度温度が下がっても育つ印象があります。
         ずっと30℃弱で保てるのがたぶん理想的でしょうが。
     3. 乾かないように適宜給水する。

     ここまでは、光に当てるのは不要です。

③ 発芽したら

      1. 15℃~25で育苗する。20℃で保てればそれがいいのかな。
      2. 光にもちゃんと当てる。

      ここは現在実践中。

育苗温度の種袋情報です。


・千果(ミニトマト)
  15℃~25℃

・エイミーズ・シュガー・ジェム(ミニトマト)
  16℃~21℃

・チェロキー・チョコレート(大玉トマト)
  16℃~21℃


種袋には、「育苗ポットにまいて~」と書いてありますが、
育苗ポットだと場所をとり、加温、保温が難しくなります。
ちゃんとした施設がある人向けなのかなあ。

セルトレーの存在は比較的最近知りました(おいおいおい)。場所をとらなくて超便利。

ベランダーはちまちま発根・発芽させた方がいい気がします。
成長がわかりやすいし、見ていて楽しいです。

ポットに播くと悶々とします(笑)


【加温・保温のあの手この手】

一定の温度を確保するのはなかなか難しいです。
ウチにあるものでいろいろ試行錯誤してみた感触を紹介します。
まあ、参考までに。

・・・いや笑いのネタか。


・コタツ加温 お勧め度☆☆

  いきなりポットに播いてしまった千果、コストルート・ジェノベーゼは
  水切りトレーフタ付に入れて発芽までずっとこの手を採用しました。
  弱にしてコタツ布団のヘリにおかないと、温度が上がりすぎてしまうのでご用心。
  夜だけつけて、日中は消して中に入れておくだけにしました。
  15℃~35℃となりました。


・ペットボトルあんか お勧め度☆

  2Lペットボトル2本に50℃弱のお湯を入れて、水きりトレー+フタ付の下におきます。
  室内で8℃~30℃となりました。コタツ式を採用するまでの方法。
  育苗中の芽たちは日中加温水きりトレーフタ付を外に出しているので、
  朝だけペットボトルあんか使用中です。

  寒いと効果かが2時間程度というお粗末さ。

  ペットボトルあんかじゃなくて、ペット用あんかのほうがたぶん安定してよいと思います。




・水槽ヒーター式 お勧め度☆☆☆

  1.8Lタッパーに水を張って26℃定温の50Wヒーターを投入します。
  さらにそれを、水きりトレーフタ付の中で使用します。
  duckbillさん発芽器流用版です
  8℃の外気で20℃前後に安定します。

  発芽よりも育苗で活躍中です。基本蒸れるのこの時期限定使用ですねえ。
  ヒーターはアマゾンで800円くらい。30℃のヒータの方がよさげだけど
  種類も少なく高価なので26℃のものにしました。

  水周りで電気を使うので、漏電にはご注意を。
  屋外では室外電源を使用してください。(使用中、洗濯機は使えなくなります)



・ペットボトルあんか弱+クーラーボックス お勧め度☆☆☆☆

  魚釣り用に使用していた12Lクーラーボックスに750mlペットボトルを適当に投入して保温します。
  ペットボトルには35℃弱人肌温度のお湯を入れます。

  エイミーとチェロキーはこの方法で発芽までこの方法で温めました。
  10℃程度の部屋に朝から晩まで放置しても20度までしか落ちません。なかなかの安定感です。
   どちらかというと発根向きですかねえ。



中に入っている容器はセルのついた100均収納ケースに
あまっていた種まきスポンジを入れました。なにやらミラクルフィット。


  手前の4個がエイミー、その奥の4個がチェロキー、一番奥がコストルート。
  ミニトマトのほうが芽覚めが早い気がします。

  ここまで立ち上がってしまうと、セルトレーに移すのに、スポンジから引っこ抜く必要が出てきす。
  息を止めてプルプルしなければならない事態になるのでもう少し早めの引越しがよいです。

  セルトレーに移して土から顔を出すまではクーラー住まいでした。


・殿、懐で温めておきました作戦(めんどり発根) お勧め度☆☆☆☆☆

  こちらのサイトを参考にさせていただきました。
  育苗までやると「めんどり育苗」だそうです。

  種をペーパータオルでくるんで湿らせ、小さいジップロックに入れて
  懐のポケットにいれて温めます。(ポケットがなければ子巾着にいれて装着)
  小学校の名札なんかちょうどいいかもしれません。温度は24℃~32℃くらいになります。

  トマト・ショコラをこの方法で発根させました。


自分で温めるので
確かにめんどり気分が味わえます。

これを会社でおもむろに懐から取り出したところ
変な顔をされましたが。
ちゃんと3~4日で9/10発根しました。
発根後は、+2日のクーラー保温で
発芽しました。













どうでしょう、参考になりましたでしょうか。

・・・あ、やめてください、物をなげないでください。

これからは育苗期間です。
立派な苗にできるかどうか。次の課題ですね。

4 件のコメント:

  1. 私は炊飯ジャー、電気座布団、めんどりさんもどきを適当に使っていますが、唐辛子だけ、まだ苦戦してます(^-^;
    ししとうさんは、もうお目覚めですか?

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  2. >> いずみさん
    炊飯ジャー・・・炊けてしまいませんか
    手近なものでうまく温める方法を模索するのは皆同じようで(笑
    シシトウもすでに芽覚めてますよ~
    意図せぬ温度のゆさぶりが効いたのかどうか

    保温場所を暗くする、温度にゆさぶりをかけるとか必要なんでしょうかね。

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  3. はじめまして 札幌のふじと申します。
    トマトの初栽培、しかも水耕に挑戦(無謀)するため、
    ググりまくって居たところ、こちらにたどり着きました。
    ダイソーで売っていた中玉トマトの種(10個)をヨーグルトの
    フタに化粧用コットンを敷き撒き、水に半分浸して部屋の高い
    所に置いていたら、全数発根しました。水換えの時にフタごと
    おとしてしまい、一つダメになってしまいましたが・・・。
    根が伸びてきたので、そろそろ植え替えしないと・・・と思い、
    ミズゴケを詰め込んだポットに移植予定です。
    これからも参考にさせて頂きつつ、栽培していきたいと思います。

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  4. >>ふじさん
    札幌からようこそいらっしゃいませ。
    かく言うワタクシもトマト栽培に関してはドシロウトです。
    (他もたいがいドシロウトなんですが)
    よい知恵があればむしろお借りしたいくらいで・・・
    宜しくお願いします。

    北海道のお宅は、一日中暖房がついているイメージですが
    それだと部屋の高いところはいい環境かもしれませんね。
    落とすのに気をつけさえすれば(笑

    ダイソーの中玉・・・ミディ・レッド(ルビーノ)ですかね?
    ミニトマトよりちょっと大きなのが鈴なりにできるそうですよ(育てたことないですが)
    いっぱいできるといいですねえ。
    ウチは土栽培と水耕の2本立てで保険をかけるつもりです。

    あ、根が出てくると移植が大変なのでご注意を。

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